日本性感染症学会 第38回学術大会に参加しました。
12月20~21日の2日間、愛知県名古屋市で開催された日本性感染症学会 第38回学術大会に参加しました。本学術大会開催の直前に日本性感染症学会編集による『性感染症 診断・治療ガイドライン2026』が発行されたこともあり、クラミジア感染症や淋菌感染症、梅毒、マイコプラズマ感染症などの診断、治療に関するアップデートが本学術大会の講演発表のなかで行われました。
近年注目を集めているマイコプラズマ・ジェニタリウム感染症につきましては、不特定多数の性交渉を持つ男女双方について感染が広まっており、主に男性は尿道炎、女性は子宮頚管炎を引き起こし、また、咽頭感染は無いとされていますが、咽頭感染もあり得ることが発表されています。マイコプラズマの治療については薬剤耐性化のため、未だ95%以上の治癒率を担保する治療法はない状況にありますが、難治性のケースを含め、日ごろ診療に当たられている先生方の様々な意見や診療経験についても触れることができました。
クラミジア感染症や淋菌感染症、梅毒などの性感染症は無症状であることが多いですが、重症化(骨盤内炎症性疾患)や不妊症の原因となるため、その疾病負荷を決して軽視することはできません。性感染症について正しい知識と理解を深めていくことが何より大切であると思います。
当検査所におきましては、クラミジア感染症や淋菌感染症、梅毒などの性感染症の陽性数は経時的に見てほとんど減少しておらず、感染機会があればその都度、検査を受けることの重要性が示されていると感じております。
私どもは今後も検査業務を通じて性感染症予防の普及啓発に力を注いでまいります。