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日本性感染症学会 第37回学術大会に参加しました。

11月30日、121日の二日間、沖縄県宜野湾市で開催された日本性感染症学会 第37回学術大会に参加しました。本学術大会では性感染症(STI)の病態、検査、診断、治療、予防、疫学など様々な分野からの発表があり、それらの知見が共有されるとともに、シンポジウムなどでは演者の先生方と参加者との間でディスカッションが行われます。

当検査所ではご依頼者様からお受けした検査について、検体をお預かりし、日々検査業務を行っておりますが、本学術大会で議論される、クラミジアや淋菌、梅毒といった性感染症も数多く検査を実施しております。そのような中、ここ最近、私たちの性感染症検査業務の中で検査数が徐々に増加している検査があり、それが『マイコプラズマ・ジェニタリウム検査』です。マイコプラズマ・ジェニタリウム感染は男性は尿道炎、女性は子宮頸管炎を引き起こし、本学術大会において最も注目されている性感染症でした。抗菌薬が効きにくく、医療機関において治療に苦労されていることがうかがえました。また、マイコプラズマ・ジェニタリウムが注目される理由はほかにもあり、ここ最近になってようやく一定の条件のもと保険診療で検査を行うことができるようになった経緯があります。現在、徐々に検査されるようになり、どれくらいの人々が感染しているのかといった疫学的な報告も蓄積されつつあります。マイコプラズマ・ジェニタリウム感染は海外同様、国内でも広まっており、クラミジアと同様に検査をしなければ感染しているかどうかわからない感染症ですので、感染機会があり、何らかの症状があれば積極的に検査を行うべき疾患ということができます。検査は医療機関、もしくは症状がない場合、郵送検査で行うことができますので、心配な方は検査を受けましょう。私たちは今後も検査を通じて、みなさまに貢献してまいります。