第98回日本感染症学会学術講演会・第72回日本化学療法学会総会合同学会に参加しました。
6月27日から29日にかけて、神戸市で開催された第98回日本感染症学会学術講演会・第72回日本化学療法学会総会 合同学会に参加しました。
本学会は様々な感染症の治療、検査、予防、疫学、そして細菌感染症の治療における抗菌薬についてなど、数多くの演題が盛り込まれ、たいへん充実した学術講演会でした。
私たちは新型コロナウイルス感染症をはじめとして、当検査所の検査業務と関連の深い内容の講演を含め、さまざまな講演を聴講することができ、新たな知識を得るとともに本学会に大きな感銘を受けました。
新型コロナウイルス感染症は今まで多くの変異株が出現しましたが、なぜ変異株によって重症化しやすいものと軽症で済むものがあるのか について、変異株によって感染する肺組織の部位に相違があり、その相違が重症化の程度や、感染の広がりやすさに深く関わっていることを講演を通じて改めて学ぶことができました。また、微生物分野の検査・分析におきまして、大量のDNAやRNAの迅速なシーケンス(正確な塩基配列を読み取ること)を可能にする次世代シーケンサー(塩基配列を高速に読み取ることができる装置)による菌種の同定や、特定の感染症に罹患した際のヒトの細菌叢の解析等も研究されており、日々新しい知見が得られつつあることを知りました。
当検査所におきましても病原体の遺伝子検査は日常的に行われており、3日間の学術講演会を通じて、私たちの知識をアップデートするとともに、今回学んだ内容を、日々の検査業務に活かし、社員一同、今後もよりいっそう研鑽を積んでまいります。