郵送検査のご利用にあたって
現在、郵送検査は「プレ検査」(通常の検査の前に行う補助的な検査)として位置づけられており、主に民間の郵送検査会社のほか、厚生労働省の研究の一環として保健所や自治体で用いられています。郵送検査は「プレ検査」であるため、郵送検査で陽性または判定保留だった場合には、医療機関や保健所で検査を受けて、結果について再確認を行う必要があります。また、現在新たな検査の選択肢として注目されている郵送検査ですが、検査前後の相談や医療機関受診への連携体制が確保されることが望まれます(※文献1)。
郵送検査は自己採取であるため、説明書にしたがい正しく検体採取が行われていない場合、正確な検査結果が得られないことがあります。また、検体採取を行うタイミングによっては偽陰性となる(ウインドウ期における偽陰性など)可能性があります。各検査項目に記載されている留意事項をよくお読みになり、郵送検査についてご理解いただいたうえで検査を依頼されるようお願い申し上げます。
郵送検査項目
免疫血清学的検査 | |
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検査項目 | 検出対象 |
梅毒検査 | 梅毒特異抗体(定性) |
HIV検査 | HIV抗原・抗体(定性) |
B型肝炎検査 | HBs抗原(定性) |
C型肝炎検査 | HCV抗体(定性) |
抗ミュラー管ホルモン(AMH)検査 | 抗ミュラー管ホルモン(AMH)検査 |
微生物学的検査 | |
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検査項目 | 検出対象 |
クラミジア・トラコマティス 核酸同定検査(性器) | 核酸検出(定性) |
淋菌 核酸同定検査(性器) | 核酸検出(定性) |
クラミジア・トラコマティス 核酸同定検査(咽頭) | 核酸検出(定性) |
淋菌 核酸同定検査(咽頭) | 核酸検出(定性) |
マイコプラズマ・ジェニタリウム 核酸同定検査(性器) | 核酸検出(定性) |
腟トリコモナス検査 | 腟トリコモナス菌体(定性) |
カンジダ検査 | カンジダ属菌体(定性) |
ヒトパピローマウイルス検査 | 中~高リスク型核酸検出(定性) |
梅毒検査(梅毒特異抗体検査:TP法)
検査材料 | 指頭血による全血(乾燥ろ紙血液) |
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採取量 | ラインを超えて裏まで全血を染み込ませたろ紙 1つ以上 |
保存方法 | 自然乾燥させた後、常温保存 |
検査方法 | 電気化学発光免疫測定法(ECLIA) |
基準値 | 陰性(-) |
所要日数 | 2~3 |
留意点 | 抗血栓薬を服用している方や出血性疾患がある方はご利用になれません。自己採血におきましては、穿刺による疼痛や迷走神経反射が生じることがあります。 血液採取後は自然乾燥した後、できる限りお早めにご返送ください。 |
梅毒検査の留意事項
感染の可能性があった日から2か月以上経過していない場合は、正しい結果が得られない可能性がありますのでご注意ください。梅毒特異抗体検査は、一度梅毒に感染すると、体内に梅毒の抗体が残り続けるため、長期間にわたって陽性反応が出ます。よって、梅毒特異抗体検査で陽性であった場合、現在感染している場合と、現在は感染しておらず治癒後の場合の2つのケースがあり、陽性であるからといって、必ず梅毒にかかっているわけではありません。
梅毒特異抗体検査が陽性であった場合、非トレポネーマ脂質抗体検査(RPR)を行い、活動性梅毒(現在梅毒に感染しており、治療が必要な状態)または陳旧性梅毒(現在は治癒しており、治療が不要な状態)であるかを判別する必要があります。
梅毒検査 採取セット

HIV検査(HIV抗原・抗体 検査)
検査材料 | 指頭血による全血(乾燥ろ紙血液) |
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採取量 | ラインを超えて裏まで全血を染み込ませたろ紙 1つ以上 |
保存方法 | 自然乾燥させた後、常温保存 |
検査方法 | 電気化学発光免疫測定法(ECLIA) |
基準値 | 陰性(-) |
所要日数 | 2~3 |
留意点 | 抗血栓薬を服用している方や出血性疾患がある方はご利用になれません。自己採血におきましては、穿刺による疼痛や迷走神経反射が生じることがあります。 血液採取後は自然乾燥した後、できる限りお早めにご返送ください。 |
HIV検査の留意事項
感染機会から1ヶ月以上経過すれば検査を受けることは可能ですが、3ヶ月ほど経過しないと検査をしても陰性となることがあり、正しい結果を得られませんのでご注意ください。HIVに感染した際に抗体が産生されるスピードには個人差があるため、陰性である(感染していない)ことを確定させるためには、感染機会から3ヶ月以上経過した後に抗体検査を行う必要があります。また、本抗原・抗体検査で陽性であっても、実際には感染していない『偽陽性』の可能性があるため、本スクリーニング検査で陽性であった場合には医療機関で確認検査(Geenius HIV-1/2キットでの検査など)を行う必要があります。
HIV検査 採取セット

B型肝炎検査(HBs抗原検査)
検査材料 | 指頭血による全血(乾燥ろ紙血液) |
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採取量 | ラインを超えて裏まで全血を染み込ませたろ紙 1つ以上 |
保存方法 | 自然乾燥させた後、常温保存 |
検査方法 | 電気化学発光免疫測定法(ECLIA) |
基準値 | 陰性(-) |
所要日数 | 2~3 |
留意点 | 抗血栓薬を服用している方や出血性疾患がある方はご利用になれません。自己採血におきましては、穿刺による疼痛や迷走神経反射が生じることがあります。 血液採取後は自然乾燥した後、できる限りお早めにご返送ください。 |
B型肝炎検査の留意事項
感染の可能性があった日から3か月以上経過していない場合は、正しい結果が得られない可能性がありますのでご注意ください。HBs抗原陽性の場合、現在、B型肝炎ウイルスに感染していることを意味しますので、医療機関(専門医)への受診をお勧めします。B型肝炎ウイルス(HBV)の感染には、感染してから数ヶ月後に身体からB型肝炎ウイルスが排除され、その後免疫ができる「一過性感染」と、長期にわたってB型肝炎ウイルスが肝臓に住みついてしまう「持続感染」(HBVキャリア状態)の2つの感染様式があります。
B型肝炎検査 採取セット

C型肝炎検査(HCV抗体検査)
検査材料 | 指頭血による全血(乾燥ろ紙血液) |
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採取量 | ラインを超えて裏まで全血を染み込ませたろ紙 1つ以上 |
保存方法 | 自然乾燥させた後、常温保存 |
検査方法 | 電気化学発光免疫測定法(ECLIA) |
基準値 | 陰性(-) |
所要日数 | 2~3 |
留意点 | 抗血栓薬を服用している方や出血性疾患がある方はご利用になれません。自己採血におきましては、穿刺による疼痛や迷走神経反射が生じることがあります。 血液採取後は自然乾燥した後、できる限りお早めにご返送ください。 |
C型肝炎検査の留意事項
感染の可能性があった日から3か月以上経過していない場合は、正しい結果が得られない可能性がありますのでご注意ください。HCV抗体陽性の場合、現在C型肝炎ウイルス(HCV)に感染している人(C型肝炎ウイルス持続感染者)と過去にC型肝炎ウイルスに感染したけれど治癒した人(感染既往者)がいます。HCV抗体陽性の際は、C型肝炎ウイルスが体内に存在しているかどうかを調べるため、HCV-RNA検査を行い、C型肝炎ウイルスの遺伝子の有無を調べ、現在C型肝炎ウイルスが体内にいるかどうか判断します。HCV抗体が陽性であるからといって、必ずC型肝炎ウイルスに感染しているわけではありません。
C型肝炎検査 採取セット

性器クラミジア検査(核酸同定)
検査材料 | 初尿(男性/女性)または 腟ぬぐい液(女性) |
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採取量 | 初尿 5 ml(男性/女性)または 腟分泌物(女性) |
保存方法 | 採取後、常温保存 |
検査方法 | リアルタイムPCR法 (LSI) |
基準値 | 陰性(-) |
所要日数 | 2~4 |
留意点 | 尿は最後の排尿から少なくとも1時間以上経過してから採取してください。膣分泌物を採取する際は、膣粘膜を傷つけないよう注意してください。採取後はできる限りお早めにご返送ください。 |
性器クラミジア検査の留意事項
性器クラミジア検査は感染機会から2日以上経過してから検体採取を行ってください。尿を採取される場合、容器の側面にある2つのラインの間に収まるように初尿を加えて下さい。また、留意点にも記載されている通り、最後の排尿から1時間以上経過後に初尿を採取してください。
腟ぬぐい液を採取する場合、採取前日または当日の膣洗浄を避けてください。月経中は採取できません。腟ぬぐい液採取の際に無理な力がかかると、綿棒が折れる可能性がありますのでご注意ください。女性のクラミジア感染症は感染範囲が広く、まれに腹腔内感染があっても子宮頸管や膣内からは検出できないことがあるため、必要に応じて医療機関でクラミジア抗体検査を受けてください。
治療後の治癒確認のための検査は、服用終了後、2週間以上あけて行ってください。
性器クラミジア検査 採取セット

性器淋菌検査(核酸同定)
検査材料 | 初尿(男性/女性)または 腟ぬぐい液(女性) |
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採取量 | 初尿 5 ml(男性/女性)または 腟分泌物(女性) |
保存方法 | 採取後、常温保存 |
検査方法 | リアルタイムPCR法 (LSI) |
基準値 | 陰性(-) |
所要日数 | 2~4 |
留意点 | 尿は最後の排尿から少なくとも1時間以上経過してから採取してください。膣分泌物を採取する際は、膣粘膜を傷つけないよう注意してください。採取後はできる限りお早めにご返送ください。 |
性器淋菌検査の留意事項
性器淋菌検査は感染機会から2日以上経過してから検体採取を行ってください。尿を採取される場合、容器の側面にある2つのラインの間に収まるように初尿を加えて下さい。また、留意点にも記載されている通り、最後の排尿から1時間以上経過後に初尿を採取してください。
腟ぬぐい液を採取する場合、採取前日または当日の膣洗浄を避けてください。月経中は採取できません。腟ぬぐい液採取の際に無理な力がかかると、綿棒が折れる可能性がありますのでご注意ください。
性器淋菌検査 採取セット

咽頭クラミジア検査(核酸同定)
検査材料 | うがい液 または 咽頭ぬぐい液 |
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採取量 | うがい液 5 mlまたは 咽頭分泌物 |
保存方法 | 採取後、常温保存 |
検査方法 | リアルタイムPCR法 (LSI) |
基準値 | 陰性(-) |
所要日数 | 2~4 |
留意点 | うがい液や咽頭ぬぐい液は最後の飲食から少なくとも1時間以上経過してから採取してください。咽頭分泌物を採取する際は、粘膜を傷つけないよう注意してください。採取後はできる限りお早めにご返送ください。 |
咽頭クラミジア検査の留意事項
咽頭クラミジア検査は感染機会から2日以上経過してから検体採取を行ってください。うがい液を採取する場合、口に含んで吐き出した液と、うがい用容器に残した液を合わせてうがい液とします。また、容器の側面にある2つのラインの間に収まるようにうがい液を加えて下さい。留意点にも記載されている通り、検体採取までの1時間に食事・うがい・歯磨き・ガムを噛むことは避けてください。咽頭ぬぐい液採取の際に無理な力がかかると、綿棒が折れる可能性がありますのでご注意ください。
治療後の治癒確認のための検査は、服用終了後、2週間以上あけて行ってください。
咽頭クラミジア検査 採取セット

咽頭淋菌検査(核酸同定)
検査材料 | うがい液 または 咽頭ぬぐい液 |
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採取量 | うがい液 5 mlまたは 咽頭分泌物 |
保存方法 | 採取後、常温保存 |
検査方法 | リアルタイムPCR法 (LSI) |
基準値 | 陰性(-) |
所要日数 | 2~4 |
留意点 | うがい液や咽頭ぬぐい液は最後の飲食から少なくとも1時間以上経過してから採取してください。咽頭分泌物を採取する際は、粘膜を傷つけないよう注意してください。採取後はできる限りお早めにご返送ください。 |
咽頭淋菌検査の留意事項
咽頭淋菌検査は感染機会から2日以上経過してから検体採取を行ってください。うがい液を採取する場合、口に含んで吐き出した液と、うがい用容器に残した液を合わせてうがい液とします。また、容器の側面にある2つのラインの間に収まるようにうがい液を加えて下さい。留意点にも記載されている通り、検体採取までの1時間に食事・うがい・歯磨き・ガムを噛むことは避けてください。咽頭ぬぐい液採取の際に無理な力がかかると、綿棒が折れる可能性がありますのでご注意ください。
咽頭淋菌検査 採取セット

マイコプラズマ・ジェニタリウム検査(核酸同定)
検査材料 | 初尿(男性/女性)または 腟ぬぐい液(女性) |
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採取量 | 初尿 5 ml(男性/女性)または 腟分泌物(女性) |
保存方法 | 採取後、常温保存 |
検査方法 | リアルタイムPCR法 (LSI) |
基準値 | 陰性(-) |
所要日数 | 2~4 |
留意点 | 尿は最後の排尿から少なくとも1時間以上経過してから採取してください。膣分泌物を採取する際は、膣粘膜を傷つけないよう注意してください。採取後はできる限りお早めにご返送ください。 |
マイコプラズマ・ジェニタリウム検査の留意事項
マイコプラズマ・ジェニタリウム検査は感染機会から2日以上経過してから検体採取を行ってください。尿を採取される場合、容器の側面にある2つのラインの間に収まるように初尿を加えて下さい。また、留意点にも記載されている通り、最後の排尿から1時間以上経過後に初尿を採取してください。
腟ぬぐい液を採取する場合、採取前日または当日の膣洗浄を避けてください。月経中は採取できません。腟ぬぐい液採取の際に無理な力がかかると、綿棒が折れる可能性がありますのでご注意ください。
治療後の治癒確認のための検査は、服用終了後、2週間以上あけて行ってください。
マイコプラズマ・ジェニタリウム検査 採取セット

マイコプラズマ・ジェニタリウム検査(核酸同定)
検査材料 | 初尿(男性/女性) |
---|---|
採取量 | 初尿 3 ml(男性/女性) |
保存方法 | 採取後、常温保存 |
検査方法 | リアルタイムPCR法 (LSI) |
基準値 | 陰性(-) |
所要日数 | 2~4 |
留意点 | 尿は最後の排尿から少なくとも1時間以上経過してから採取してください。採取後はできる限りお早めにご返送ください。 |
マイコプラズマ・ジェニタリウム検査の留意事項
マイコプラズマ・ジェニタリウム検査は感染機会から2日以上経過してから検体採取を行ってください。尿を採取される際、尿の液面が検体チューブのラベルにある透明な小窓に収まるように、採尿カップから採取容器に初尿を加えて下さい。また、留意点にも記載されている通り、最後の排尿から1時間以上経過後に初尿を採取してください。
治療後の治癒確認のための検査は、服用終了後、2週間以上あけて行ってください。
マイコプラズマ・ジェニタリウム検査 採取セット

腟トリコモナス検査(塗抹鏡検)
検査材料 | 初尿(男性/女性)または 腟ぬぐい液(女性) |
---|---|
採取量 | 初尿 10 ml(男性/女性)または 腟分泌物(女性) |
保存方法 | 採取後、常温保存 |
検査方法 | 塗抹鏡検 (MML) |
基準値 | 陰性(-) |
所要日数 | 2~3 |
留意点 | 尿は最後の排尿から少なくとも1時間以上経過してから採取してください。膣分泌物を採取する際は、膣粘膜を傷つけないよう注意してください。採取後はできる限りお早めにご返送ください。 |
腟トリコモナス検査の留意事項
尿を採取される場合、留意点にも記載されている通り、最後の排尿から1時間以上経過後に初尿を採取してください。
腟ぬぐい液を採取する場合、採取前日または当日の膣洗浄を避けてください。月経中は採取できません。腟ぬぐい液採取の際に無理な力がかかると、綿棒が折れる可能性がありますのでご注意ください。
本塗抹鏡検は腟トリコモナスの生死に関わらず検出できますので、採取後に死滅しても問題ありません。
腟トリコモナス検査 採取セット

カンジダ検査(塗抹鏡検)
検査材料 | 初尿(男性/女性)または 腟ぬぐい液(女性) |
---|---|
採取量 | 初尿 10 ml(男性/女性)または 腟分泌物(女性) |
保存方法 | 採取後、常温保存 |
検査方法 | 塗抹鏡検 (MML) |
基準値 | 陰性(-) |
所要日数 | 2~3 |
留意点 | 尿は最後の排尿から少なくとも1時間以上経過してから採取してください。膣分泌物を採取する際は、膣粘膜を傷つけないよう注意してください。採取後はできる限りお早めにご返送ください。 |
カンジダ検査の留意事項
尿を採取される場合、留意点にも記載されている通り、最後の排尿から1時間以上経過後に初尿を採取してください。
腟ぬぐい液を採取する場合、採取前日または当日の膣洗浄を避けてください。月経中は採取できません。腟ぬぐい液採取の際に無理な力がかかると、綿棒が折れる可能性がありますのでご注意ください。
本塗抹鏡検はカンジダの生死に関わらず検出できますので、採取後に死滅しても問題ありません。
カンジダ検査 採取セット

抗ミュラー管ホルモン(AMH)検査
検査材料 | 指頭血による全血(乾燥ろ紙血液) |
---|---|
採取量 | ラインを超えて裏まで全血を染み込ませたろ紙 4つ以上 |
保存方法 | 自然乾燥させた後、常温保存 |
検査方法 | 電気化学発光免疫測定法(ECLIA) |
基準値 | 留意事項 参照 |
所要日数 | 2~3 |
留意点 | 抗血栓薬を服用している方や出血性疾患がある方はご利用になれません。自己採血におきましては、穿刺による疼痛や迷走神経反射が生じることがあります。 血液採取後は自然乾燥した後、できる限りお早めにご返送ください。 |
抗ミュラー管ホルモン(AMH)検査の留意事項
AMH値は高いから妊娠できる可能性が高い、また、低いから妊娠できる可能性が低いという目安ではありません。AMH値で妊娠のしやすさは分からず、妊娠のしやすさは卵子の質が関係しており、質の良い卵子がどれだけ残っているのかが大切になります。AMH値は個人差が大きく、基準値(正常値)が設定されていませんが、一般的な参考値は以下のとおりです。
高い:5.0 ng/mL 以上
卵巣予備能は良好ですが、多嚢胞性卵巣症候群の可能性もあります。
月経周期が不順な方は医療機関を受診し、専門医にご相談ください。
標準:2.0 ng/mL 以上~ 5.0 ng/mL未満
妊娠には影響がでない範囲とされています。
低い:2.0 ng/mL 未満
妊娠できる期間が短い可能性がありますので、ライフプランにおいて
妊娠を望む場合、できるだけ早い年齢で妊活を考えると良いです。
抗ミュラー管ホルモン(AMH)検査 採取セット

ヒトパピローマウイルス(中~高リスク型)検査
検査材料 | 腟ぬぐい液(女性) |
---|---|
採取量 | 腟分泌物(女性) |
保存方法 | 採取後、常温保存 |
検査方法 | ハイブリッドキャプチャー法 (LSI) |
基準値 | 陰性(-) |
所要日数 | 3~5 |
留意点 | 膣分泌物を採取する際は、膣粘膜を傷つけないよう注意してください。採取後はできる限りお早めにご返送ください。 |
ヒトパピローマウイルス検査の留意事項
採取前日または当日の膣洗浄を避けてください。月経中は採取できません。腟ぬぐい液採取の際に無理な力がかかると、綿棒が折れる可能性がありますのでご注意ください。綿棒が分泌物を十分に吸着するよう、綿球が膣壁に接触するように採取してください。
HPVとして16,18,31,33,35,39,45,51,52,56,58,59および68型の“中~高リスク型”HPVを検出します(型別判定はできません)。中~高リスク型HPVの感染は、直ちにがんになるというわけではありませんが、中・高リスク型が検出された場合、将来がん化しやすく、細胞診やコルポスコピーなどを含めた経過観察が必要となります。16型および18型は、特にがん化のリスクが高く、進行のスピードが速いといわれています。
16型と18型に関しては、HPVワクチン接種を行うことで、予防することができます。
ヒトパピローマウイルス検査 採取セット

緊急報告対象項目とその基準
下記の検査項目において、緊急報告値が検出された場合には、測定後、速やかに検査結果確認サイトにてコメントを添えてご報告いたします。
検査項目名 | 緊急報告基準値 | 基準値 |
---|---|---|
梅毒 | 陽性(+) | 陰性(-) |
HIV | 陽性(+) | 陰性(-) |
B型肝炎 | 陽性(+) | 陰性(-) |
C型肝炎 | 陽性(+) | 陰性(-) |
検査申込書 ご記入
検査をご利用される場合、検査申込書に下記の事項をご記入ください。
1.氏名
2.生年月日

検体ラベル ご記入
採取された検体容器に貼るラベルには、下記の事項をご記入ください。
1.氏名
2.生年月日
3.年齢
検体の受領および輸送日数について
検体受領施設および検査実施施設
株式会社 エム・シー・エル
(群馬県 前橋市 昭和町 二丁目-7-21)
検体の輸送日数
国内郵便局およびポスト投函後1~4日程度
(上記、株式会社 エム・シー・エルまで)
検体(検査物)到着時刻
平日 午前中(10 時00~11時00分頃)
※ ご検体の受領に関する状況につきましては検査結果確認サイトでご確認いただけます。

外部委託(再委託)の検査項目について
外部委託(再委託)している検査項目につきましては、各検査項目の検査方法の欄に委託先を記載しております。
※ 外部委託(再委託)先の検査施設
株式会社LSIメディエンス(LSI)
中央総合ラボラトリー : 東京都板橋区志村3-30-1
搬送時間 : 6時間
株式会社ミロクメディカルラボラトリー(MML)
臨床微生物検査施設 : 長野県佐久市印内659-2
搬送時間 : 16時間
ご利用にあたっての留意事項
リニューアルなどに伴い、検査キットの構成、検査内容など予告なく変更する場合がございます。あらかじめご了承ください。
『郵送検査のご利用にあたって』やご自身が検査される検査項目の留意事項の欄を必ずお読みになりご理解いただいたうえで検査されるようお願いいたします。
検体採取キットが届きましたら、同封されている案内をご覧になり、同梱物のご確認を行ってください。また、検査キットにつきましては、お手元に到着後、お早めにご使用ください。また、検体採取後はなるべく早めに検体をご返送ください。有効期限を過ぎた検査キットにつきましては、無効とさせていただく場合がございます。ご理解のほど、よろしくお願い申し上げます。
主要参考文献
- 今村 顕史 保健所等におけるHIV検査・相談のガイドライン
第5版(令和6年3月版) HIV検査体制の改善と効果的な受検勧奨のための研究 - Blackburn, G.F. et al. Electrochemiluminescence Detection for Development of Immunoassays and DNA Probe Assays for Clinical Diagnostics.
Clin.Chem. 1991,37(9), p1534 ~ 1539. - 遠山 奈穂、他 ルミパルスHIV Ag/AbおよびルミパルスプレストHIV Ag/Abによる全血(乾燥血液ろ紙抽出検体)測定の性能評価
日本エイズ学会誌 The journal of AIDS research / 日本エイズ学会編26(2),68-76, 2024 - E Silliman et al. Evaluation of at-home serum anti-Müllerian hormone
testing:a head-to-head comparison study.
September 2022 ・Reproductive Biology and Endocrinology・20(1) - Longo, M.C. et al. Use of uracil DNA glycosylase to contol carry-overcontamination in polymerasechain reactions. Gene. 1990, 93, p.125-128
- Barbara Van Der Pol: Cobas4800 fully automated system for the detection of Chlamydia trachomatis and Neisseria gonorrhoeae: Expert Rev. Mol. Diagn 2013;13 (2):131-140
- Vartika Paliwal et al. Comparison of Wet Mount Examination with Giemsa Staining and Fluorescent Staining for Detection of Trichomonas vaginalis in Clinically Suspected Cases of Vulvovaginitis. March 2017·International Journal of Current Microbiologyand Applied Sciences·6(3):718-724
- A A Omar. Gram stain versus culture in the diagnosis of vulvovaginal Candidiasis East Mediterr Health J. 2001 Nov;7(6):925-34.
- 日本性感染症学会2020 ガイドライン委員会.性感染症 診断・治療ガイドライン2020